docs(s16): ideal March-feel chapter + maintainer readability standard (v19)

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Xinlu Lai
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# s16: Workflow Runtime — レシピをコードに書く
# s16: Workflow Runtime — オーケストレーションをコードに書く
[English](README.md) · [中文](README.zh.md) · [日本語](README.ja.md)
s01 → ... → s14 → [s15](../s15_integrated_harness/) → `s16` → [s17](../s17_goal_loop/)
[s15](../s15_integrated_harness/) → `s16` → [s17](../s17_goal_loop/)
> Workflow = コードに書いたオーケストレーション。トポロジはスクリプト、一歩の判断はモデル。
> *計画をチャットの中だけに置かない。* 順番はスクリプトが持ち、一歩ごとの判断はモデルが持つ
>
> **Harness 層**: オーケストレーション — 単一 agent ループの上で agent スクリプトを回す
>
> モデルを信じ、harness を設計する。Workflow はその一言を一段上げる。
---
> **Harness 層**: オーケストレーション — 単一 agent ループの上で、マルチ agent スクリプトを走らせる
## 問題
長い仕事では計画と実行が同じ chat に同居する:途中で完了宣言、自分の宿題を甘く採点、圧縮のあと静かな制約が消える。並列・安定した結果形・再開——柔らかい会話メモリでは支えきれない
あなたはすでに、ひとつのループの中でモデルにファイルを読ませ、コードを直し、エラーを見させることができます。ところが仕事によっては、**順番が最初から分かっている**ものがあります。次元ごとにレビューし、次に意地悪な検証、最後にまとめる——という具合です。その順番をチャットの記憶にだけ預けていると、モデルは途中で完了」と言い、自分の宿題を甘く採点、圧縮を何度か経ると「X を触るな」さえ消えます
十秒おきにシェフへ SMS を送るような催促。**Workflow** は厨房がそのまま従えるレシピだ
柔らかい会話は、並列も、結果の形の安定も、落ちてからの再開も支えきれません。もっとおしゃべりの上手なモデルが欲しいのではありません。**書き下ろされたオーケストレーション**が欲しいのです
## アイデア
ヘルパー(サブ agentは考える。**スクリプト**がループ・分散・マージを握る。中間結果は変数と journal に置き、会話には入れない。
**オーケストレーションを「知性」から「構造」へ移す。**
## 解決策
```text
messages[] ──► Workflow(...) ──► tool_result
スクリプトが握る: agent / parallel / pipeline
変数 + journal
あなたの会話 ──► Workflow(...) ──► 結果が一条で戻る
スクリプト: agent / pipeline / parallel
変数 + journal(半成品はここに。スレに詰め込まない)
```
`Workflow` ツール呼び出しひとつで開始;レシピが終わると結果がひとつ返る
ヘルパー(サブ agentは相変わらず考えます。**スクリプト**がループ・分配・マージを持ちます。中間結果は変数と journal に置き、親の対話には入れません
<details>
<summary>Runtime 概要図</summary>
一言でいうと:**オーケストレーションを「知性」から「構造」へ移す。**
![Workflow Runtime Overview](images/workflow-runtime-overview.svg)
![静的 harness と動的 workflow](images/dynamic-vs-static.png)
</details>
*左:汎用の固定パイプライン。右:このタスク向けに裁断したオーケストレーション。*
## ふたつの入口
Claude Code には二つの扉があります。**動的**——モデルがこのタスク用に JS を書く(`script` / `scriptPath`)。**保存済み**——良いスクリプトを `name` + `args` で再実行。外側には SDK で先に書き切る静的オーケストレーションもあります。本章は **Python の教材用 runtime**JS VM なし)です。考えは揃え、デモは「保存済み」の扉を使います。製品ではモデルはスクリプトを出せます——ここでは JS を走らせないだけです。
- **Dynamic**: モデルが*この*タスク向けに JS オーケストレーションを書く(`script` / `scriptPath`)。
- **Saved**: 良いスクリプトを `.claude/workflows/` に置き、`name` + `args` で再呼び出し。
- **Static**(外のいとこ): SDK / `claude -p` で事前に書く——だいたい汎用寄り。
## 仕組み
![Static vs dynamic](images/dynamic-vs-static.png)
*左: 固定パイプライン → 汎用レポート。右: あなたのコード向けに裁断 → 具体的な提案。*
本章は **Python のティーチング runtime**JS VM なし)。概念は Claude Code に揃え、デモは Saved 入口。製品ではモデルが実行可能スクリプトを出せる——ここでは JS インタプリタを埋め込まないだけ。
```python
# teaching sketch — 完全な schema ではない
Workflow({ "name": "review-changes", "args": { "changes": "..." } })
# Claude Code はさらに: script | scriptPath | resumeFromRunId
```
## 三つの動詞
**1. 三つの動詞**
```text
agent ヘルパー一人、仕事ひとつschema で JSON 検証可)
pipeline item ごとに段階を進む(既定 — 障壁なし
parallel 全部揃ってからへ(障壁 — 控えめに
agent 一人のヘルパー、一件の仕事schema で次に渡せる JSON 可)
pipeline item が自分の段階を進む(既定。同期しない
parallel 全部揃ってからへ(バリア。多用しない
```
失敗しても艦隊は続く: `parallel` そのスロットが `null``pipeline`**その item** と後段を落とす。マージ前にフィルタ。
失敗時:`parallel` その枠は `null``pipeline` はその item を捨てます。艦隊は丸ごと沈みません。マージ前にフィルタしてください
再開: journal は呼び出し順に記録;**最長の未変更プレフィックス**を再生し、最初の変更以降は実走。本物の JS runtime は `Date.now()` / `Math.random()` を禁じる。このデモは完全サンドボックスしない——それでも決定的に書く。
**2. 再開はノートで。チャット記憶ではない**
journal は `agent()` の**呼び出し順**で記帳します。再開は最長の未変更プレフィックスを再生し、最初の変更から先は全部ライブです。本番の JS runtime は `Date.now()` / `Math.random()` を禁じます——ノートがずれないように。教材スクリプトも決定的に書いてください。
```text
journal [A] [B] [C] [D]
resume hit hit ✂ live
再開 命中 命中 ✂ ライブ
```
<details>
<summary>公式プリミティブ・カード + 静かな動詞</summary>
**3. サンプル一つFanout + Adversarial**
![Workflow primitives](images/workflow-primitives.png)
*`agent``parallel`障壁vs `pipeline`ストリーミング段階。Claude Code には `model` / `isolation` / `agentType` もある;ティーチング面は小さめ。*
静かな動詞: `phase``log`、ネスト一段 `workflow``args``budget`
</details>
## ふたつの形 + ひとつの sample
まずふたつ(六パターン全体は下の折りたたみ):
`review-changes` は「一つのパターン」ではありません。**Fanout** の中に **Adversarial** が入ります。次元ごとに `pipeline(audit, verify)`、検証で `parallel` に意地悪させ、残った finding だけ残します。
```text
Fanout task ──► ● ● ● ● ══barrier══► synthesize
Adversarial worker ──► verifier×N → 残るものだけ残す
```
sample `review-changes` = **Fanout** の中に **Adversarial**: 次元ごとに `pipeline(audit, verify)``verify` 内で `parallel` 検証、`isReal` だけ残す。
```text
correctness ── audit ── verify ──┐
security ── audit ── verify ──┤── confirmed
performance ── audit ── verify ──┤
style ── audit ── verify ──┘
correctness ── 監査 ── 検証 ──┐
security ── 監査 ── 検証 ──┤── confirmed
performance ── 監査 ── 検証 ──┤
style ── 監査 ── 検証 ──┘
```
```python
# code.py から(抜粋)
# code.py 抜粋 — 形だけ見ればよい
async def sample_workflow(ctx, args):
ctx.phase("Review")
results = await ctx.pipeline(DIMENSIONS, audit, verify)
@@ -116,71 +77,63 @@ async def sample_workflow(ctx, args):
return {"confirmed": confirmed}
```
艦隊は早止めできず、者は審判にならず、トポロジは chat の毎ターンで書き換わらない
艦隊は早逃げできず、者は自分の審判にならず、トポロジも疲れたチャットのたびに書き換わりません
<details>
<summary>六パターン格子 + プリミティブ対応</summary>
<summary>よくある六つの形(パターン庫)</summary>
![Six Workflow Patterns](images/six-workflow-patterns.png)
![六種 Workflow モード](images/six-workflow-patterns.png)
| パターン | プリミティブ速写 | 使わないとき |
|----------|------------------|--------------|
| Classify-And-Act | `agent` → 分岐 → `agent` | 全部同じ扱いでよい |
| Fanout-And-Synthesize | `pipeline` / `parallel`マージ | 一回で収まる |
| Adversarial Verification | 生成`parallel(verify)` → フィルタ | 間違っても安い |
| Generate-And-Filter | `parallel(gens)` → フィルタ | 答え空間がもともと狭い |
| Tournament | 一対一審判 `agent` | 明確な尺度で一発選定可 |
| Loop Until Done | `while` + 停止 + `budget` | 仕事量が既知 |
| パターン | 人の言葉 | 原語のスケッチ |
|------|------|----------|
| Classify-And-Act | 仕分けしてから適任へ | `agent` → 分岐 → `agent` |
| Fanout-And-Synthesize | 分けてやり、またまとめる | `pipeline` / `parallel`統合 |
| Adversarial Verification | 狐に鶏小屋を採点させない | 産出`parallel(verify)` → フィルタ |
| Generate-And-Filter | まず多く作り、それから篩 | `parallel(gens)` → フィルタ |
| Tournament | 一対一で優勝を決める | 審判 `agent` |
| Loop Until Done | 「まだ新しい?」なら続ける | `while` + 停止 + `budget` |
`review-changes` ≈ Fanout + Adversarial。調査系はよく 分配 → フィルタ → 検証 → 統合 と積みます。
</details>
<details>
<summary>動的 / 保存済み / 静的と公式原語図</summary>
```python
# teaching sketch
kind = await ctx.agent("このチケットを分類", schema=KIND)
if kind["type"] == "billing":
return await ctx.agent("請求を処理…")
# 教材スケッチ
Workflow({ "name": "review-changes", "args": { "changes": "..." } })
# Claude Code はさらに: script | scriptPath | resumeFromRunId
```
![Workflow 原語](images/workflow-primitives.png)
</details>
<details>
<summary>信頼できない入力: quarantine</summary>
<summary>信頼できない入力:読み書きを隔離</summary>
チケットを*読む* agent が PR を開く鍵まで持つべきではない。reader は読み取りのみ → 構造化サマリtrusted actor はサマリだけ見て動
チケットを読む agent が、同時に PR を開ける鍵を持ってはいけません。読み手は読むだけ → 要約。信頼側は要約だけ見て動きます
```text
backlog非信頼→ [quarantine: readers → 重複除去 → summary] → [trusted: actor]
バックログ → [隔離: 読 / 重複除去 / 要約] → [信頼: 実行]
```
![Quarantine triage](images/quarantine-triage.png)
*高権限ツールは trusted 側。バックログが眠らないなら `/loop` と組む。*
![隔離分流](images/quarantine-triage.png)
</details>
<details>
<summary>s15 への掛け方</summary>
s15 がホストループのままs16 は `Workflow` ツールを足すだけ。製品ではバックグラウンド可;ティーチング CLI は前景の `demo` / `resume` で段階とキャッシュを見せる。
</details>
## 隣人と、使わないとき
計画を握るのは誰か。s06 一回委譲、s13 メール箱の仲間、s15 単一ループ、**s16 スクリプト + journal**、s17 は「全体ゴールは終わったか」。
普通のコーディングなら s15 一回、または正直な s06 で十分なことが多い。Workflow は token と調整コスト——構造が単一コンテキストより長生きすべきときだけ。
計画を握るのは誰か。s06 は一回きりの委譲、s13 はメール箱つきの仲間、s15 は単一ループのチャット、**s16 はスクリプト + journal**、s17 は入り口で「全体は終わったか」と聞きます。普通の数ファイルの修正なら s15 か一つの s06 で足りることが多い。Workflow は token と調整のコストが要ります——**構造が一度の会話より長生きしなければならない**ときだけ手を伸ばしてください。
## 試してみる
```bash
python s16_workflow_runtime/code.py # s15 ホスト + Workflow本番 API
python s16_workflow_runtime/code.py demo # 固定データ;段階を見る
python s16_workflow_runtime/code.py resume # 同じ runIdキャッシュ命中を期待
python s16_workflow_runtime/code.py demo
python s16_workflow_runtime/code.py resume
```
完全再開では `agents=0 tokens=0` になるはず
一回目は Review → Verify を見てください。同じ run の二回目は `cached` がほとんど(理想は `agents=0 tokens=0`)。完全なホストに載せるなら引数なしで `code.py`
## 次へ
s15 はあいかわらずそのループです。ここに増えるのは `Workflow` ツールだけ。[s17](../s17_goal_loop/) は別の問いをします。もう止まっていい?
s16 はバッチの回し方。[s17 Goal Loop](../s17_goal_loop/) は聞く:止めるか、もう一周か。
<!-- translation-sync: zh@v18, en@v18, ja@v18 -->
<!-- translation-sync: zh@v19, en@v19, ja@v19 -->